ジムカーナとは?

ジムカーナは閉鎖された駐車場やカートコースなどの舗装のコースを競技車両が1台ずつ走行し、タイムを競うモータースポーツです。
当初は広場や広い駐車場を閉鎖し、そこにパイロンを並べてコースを作り、競技を行うという形がほとんどでしたが、現在ではジムカーナ専用のコースや、サーキットなどでも開催されるようになりました。
国内のモータスポーツはJAF(日本自動車連盟)によって統括されており、ジムカーナはその底辺に位置づけられます。
ジムカーナの手軽さは普段使用しているクルマを使うことができ、S字や360度ターンなどのパイロンスラロームやカートコースなどでの走行がメインとなっており、絶対速度も比較的低く安全で、さらに舗装路面を走るために車両が傷つきにくいという点にあります。
通常は1周1分前後のコースを2回走行して、速い方のタイムで順位を競います。モータースポーツは他のスポーツと異なり、どうしても道具にお金がかかってしまうものです。特にレースに参戦したい場合などはなかなかすぐにできるというものではありません。もちろんジムカーナに参加するにもそれなりのお金はかかりますが。

ジムカーナはライセンスさえ取得すれば誰でも参加でき、普段乗っているクルマでもOKで、しかも基本テクニックを取得できるという、もっとも身近なモータースポーツといえるでしょう。
 

必要なものは?
ジムカーナに参加するには以下のものが必要となります。
1.運転免許証
  参加車両に有効な運転免許証。免許停止期間中は無効です。
2.競技ライセンス
  JAFが発給している国内B級以上のライセンス。ライセンス無しでも参加できるクローズドクラスもあります。
3.クルマ
  ナンバー付きの車両であれば大抵のクルマは参加できます(レンタカーはNG)。
  イベントによって排気量・駆動方式・改造範囲によるクラス分けもあります。クラス分けについてはこちら。
4.ヘルメット
  二輪用のものでもOKですが、JIS−C種もしくはSNELL規格以上のもの。半キャップは不可です。
5.グローブ
  ドライビンググローブなどで指先など穴の開いていないもの。
6.長袖・長ズボン
  肌が露出しない、動きやすい運転に適したもの。
7.ビニールテープ
  各部テーピングやゼッケンの貼り付けに使用します。

 
競技ライセンスを取るには?
JAF公認のジムカーナに参加するには、一部クラスを除いてライセンスが必要です。
ライセンスはカテゴリーによって必要ないくつかの種類がありますが、ジムカーナでは国内B級ライセンスで出場できます。
国内B級ライセンスを取得するにはクラブ推薦や講習会などの方法がありますが、講習会を受講する方法を以下に挙げます。
1.最初に講習会日程・場所を調べます。
  東北地区の開催日程はこちら。 (JAFのトップページにリンクしております。トップ→モータースポーツ→モータースポーツライセンス→Bライセンス講習会スケジュールと進んでください)
2.講習会主催者に電話等で申し込みます。
3.指定の日時に講習会を受講します。実技無し座学のみで受講時間約3時間程度となっております。
  受講費用(4,000円前後)は各主催者にご確認下さい。
4.ライセンスを申請します。
  受講後に受講証明が発行されますので、写真(4cm×3cm:2枚)を添えて1ヶ月以内に最寄りのJAFの窓口まで出向いてライセンス発給申請をします。
  ライセンス申請料は3,000円、JAFに未加入の場合は入会金2,000円と年会費4,000円が別途必要です。
  
クラス分けは?
改造の範囲によって大別すると「P車両」、「N車両」、「B車両」、「SA車両」、「SC車両」および「D車両」の6つに分類されています。
 P車両:ナンバー付き小改造車両
     基本的にメーカーラインオフの状態。ステアリング・シート・ベルト・タイヤ(Sタイヤ不可)・ホイール・ブレーキ等小規模の改造のみ。
 N車両:ナンバー付き中改造車両
     足回り・ブレーキ・クラッチ・フライホイール・LSD・タイヤ・ホイール等中規模の改造可。
 B車両:ナンバー付き改造車両
     道路運送車両法に定められる検査(通常の陸運局での車検)をクリアするナンバー付き車両。
 SA車両:ナンバー付き大改造車両
     N車両よりもさらに改造範囲が広く、吸排気系・軽量化等の大規模改造可。
 SC車両:ナンバー無し大改造車両
     SA車両よりもさらに改造範囲は広く大規模改造可。
 D車両:ナンバー無し改造制限無し車両
     SC車両よりもさらに改造範囲は広く大規模改造可。

東北地区での一般的なクラス分けは以下のとおりです。()内は主な参戦車両
JAF東北ジムカーナ選手権シリーズ JMRC東北ジムカーナシリーズ
N−1クラス:気筒容積1000cc以下のN車両(ヴィッツ・マーチ等)
N−2クラス:気筒容積1000ccを超える前輪駆動のN車両(インテグラ等)
N−3クラス:気筒容積1000ccを超える後輪駆動のN車両(RX−7・MR2等)
N−4クラス:気筒容積1000ccを超える4輪駆動のN車両(ランサー等)
SA−1クラス:気筒容積1600cc以下の2輪駆動のSA車両(シティ・シビック等)
SA−2クラス:気筒容積1600ccを超える2輪駆動のSA車両(インテグラ・MR2等)
SA−3クラス:気筒容積区分無しの4輪駆動のSA車両(ランサー等)
SCクラス:気筒容積・駆動方式によるクラス区分なしのSC車両
Dクラス:気筒容積・駆動方式によるクラス区分なし
B−1クラス:気筒容積1000cc以下のB車両
B−2クラス:気筒容積1001cc以上の前輪駆動のB車両
B−3クラス:気筒容積1001cc以上の後輪駆動のB車両
B−4クラス:気筒容積1001cc以上の4輪駆動のB車両
 P  クラス:気筒容積・駆動方式によるクラス区分なしのP車両
 CD クラス:気筒容積・駆動方式によるクラス区分なしのナンバー無し改造車両
 CL クラス:気筒容積・駆動方式によるクラス区分なし

 CLクラス:クローズドクラスは、ライセンスを持っていない方を対象としたクラスで参加車両についてもクラス分けや細かい車両規則等はありません。
        JAFからの賞典はありませんが、参加料が若干優遇されており初めての方でも参加しやすい設定となっております。
        また、一般的にはダブルエントリー(1台の車で2人の参加)も認められております。
        まずはこちらのクラスから参加してみるというのはいかがでしょうか?
    
どうすれば参加できる?
1.まず、参加したいイベントを決めます。イベント日程はこちら
2.主催者に電話をして申込書規則書等の送付を依頼します。ダウンロードはこちら
3.参加申込書、車両改造申告書、その他必要書類を記入の上、参加料を添えて現金書留で申し込みます。

当日のスケジュールは?
一般的なジムカーナのスケジュールは以下のとおりとなっております。
1.参加受付
  集合場所にて免許証・ライセンス(必要な場合)を持参し受付をします。エントリーリスト・大会コース図・ゼッケン等が配布されます。
2.公式車両検査
  パドックに移動して、ゼッケンの貼り付け等の準備をして車検を受けます。この際ヘルメット・グローブ等についても確認を受けます。
3.ドライバーズブリーフィング
  開会式も兼ねて行われる場合があります。競技内容や注意点の説明、質疑応答等が行われます。
4.慣熟歩行
  大会コース図を元に歩いてコースを確認します。コースの廻り順はもちろんのこと、ライン取りや路面状況等をチェックします。
5.第1ヒート走行
  基本的にはゼッケン順の走行です。パイロンタッチ・脱輪には1カ所につき5秒が加算されます。
6.慣熟歩行
  1ヒート目の結果を元に2本目の攻略のためにも再度歩いてコースを確認します。
7.第2ヒート走行
  2ヒート目の走行が終了した時点で、1ヒート・2ヒートどちらかの速い方のタイムで順位が決定します。
8.再車両検査
  上位入賞車について、再車検が行われます。
9.表彰式
  上位入賞者について表彰されます。